研究テーマ

  • 音を使って水生動物の分布、行動を明らかにする

  • 音を使って水生動物の個体数を推定する

  • 水生動物の音の特性、発声行動を調べる

  • 音を使って水生動物への人為的影響を評価する(環境アセスメント)

  • 音を使った水生動物の観察手法を開発する

  • テロメアと酸化ストレスを使って個体のストレスを評価する

    ...今のところ、沿岸性小型鯨類が中心。


    研究してきた生物

  • 揚子江のスナメリ(密度推定手法の開発:論文3、分布の解明:論文5-6, 12、発声頻度の変化:論文7、音響観測手法の確立:論文1-4, 11)

  • 中国-ベトナム国境海域のシナウスイロイルカ(音圧の推定:論文10)

  • デンマークのネズミイルカ

  • カリフォルニア湾のコガシラネズミイルカ(紀要3)

  • タイ湾のスナメリ・シナウスイロイルカ・カワゴンドウ

  • ブラマプトラ川のガンジスカワイルカ(資源量推定:停滞中)

  • 伊勢湾三河湾のスナメリ(鳴音特性と船舶騒音影響:論文18、資源量推定、分布の解明、海面養殖業の影響評価:進行中)

  • 名古屋港内のスナメリ(名古屋港水族館との共同研究:進行中)

  • マレーシアランカウィ島周辺海域の小型鯨類(音響手法の適用、分布の解明:進行中、音響特性:論文16)

  • 山口県上関周辺海域のスナメリ(分布の解明、鳴音特性:進行中)

  • 日本全国の小型鯨類(分布・来遊の解明:進行中)

  • 飼育施設のテロメア、酸化ストレス(海遊館のイルカ:論文19、海遊館のサメ類:論文17、海遊館・名港水・京都水・鳥羽水のイルカと鰭脚類:進行中)

  • 日本河川に生息するウナギのテロメア(進行中)


    お手伝い

  • 鴨川のオオサンショウウオ

  • 鴨川シーワールドのハンドウイルカとトビウオのロガー装着実験

  • 石垣島のアオウミガメ(行動パターン:論文9)

  • 百島のナルトビエイ、蕪島のウミネコ、、

  • その他もろもろ


    学位論文

    卒業論文: 中国揚子江におけるスナメリの受動的定点音響観察
     (京都大学農学部. 平成18年度)

    修士論文: Establishment of monitoring methods for finless porpoises using acoustic information
     (京都大学大学院情報学研究科.平成20年度)

    博士論文: Application of passive acoustic methods for the ecology and conservation of small odontocetes: A case of finless porpoise in the Yangtze River
     (京都大学大学院情報学研究科.平成22年度)

    獲得研究費・助成金

    1. 2007年度 (財)日本科学協会 平成19年度笹川科学研究助成
      「音響観測門によるスナメリの行動生態解析」19-740M

    2. 2008年度 (財)日本科学協会 平成20年度笹川科学研究助成
      「中国揚子江-ポーヤン湖におけるスナメリの基礎生態解明と航行船舶の影響評価」20-747MK

    3. 2009年度-2011年度 科学研究費補助金(特別研究員奨励費)
      「揚子江に生息するスナメリの個体群動態とその変動要因の解明に関する研究」

    4. 2011年度 京都大学野生動物研究センター 平成23年度共同利用・共同研究
      「中国揚子江-ポーヤン湖接続域に生息するスナメリの資源量調査」

    5. 2011年度 (財)日本科学協会 平成23年度海外発表促進助成

    6. 2012年度 京都大学野生動物研究センター 平成24年度共同利用・共同研究
      「中国揚子江-ポーヤン湖接続域に生息するスナメリの資源量調査」

    7. 2012年度-2014年度  科学研究費補助金(特別研究員奨励費)
      「三次元潜水中の発声行動を考慮した受動的音響観察による鯨類の保全管理」

    8. 2012年度 名古屋大学環境学研究科(組織的な若手研究者等海外派遣プログラム)研究課題「基礎環境学を担う若手人材育成プログラム」

    9. 2012年度-2013年度  Australian Marine Mammal Centre, INDO-PACIFIC CETACEAN RESEARCH AND CONSERVATION FUND
      「The abundance and conservation management of cetaceans in Langkawi, Malaysia, with special references to the Indo-Pacific finless porpoise (Neophocaena phocaenoides) and Indo-Pacific humpback dolphin (Sousa)」
      (研究分担者、代表者:Louisa Ponnampalam)

    10. 2012年度 公益信託ミキモト海洋生態研究助成基金
      「伊勢湾、三河湾に生息するスナメリの基礎生態の解明」

    11. 2013年度 京都大学野生動物研究センター 平成25年度共同利用・共同研究
      「中国揚子江-ポーヤン湖接続域に生息するスナメリの資源量調査」


    12. 2013年度-2014年度 科学研究費(挑戦的萌芽)
      「人工騒音が小型鯨類に及ぼす影響の評価と管理指針の構築」
      (研究協力者、代表者:依田憲)

    13. 2015年度 平成27年度京都大学研究支援制度「いしずえ」
      「音響手法を用いたアジア沿岸域におけるスナメリの人為的影響評価と保全管理」

    14. 2018年度 科学研究費(研究活動スタート支援)
      「沿岸性小型鯨類の生態解明・環境影響評価を受動させる定点音響観測システムの確立」18H06495

    15. 2019-2022年度 科学研究費(若手研究)
      「定点音響観測手法の確立と沿岸性小型鯨類の生態解明・環境影響評価への応用」19K20460

    16. 2020-2021年度 京都大学SPIRITS:「知の越境」融合チーム研究プログラム
      国際型「マレー半島北西海域における小型鯨類の音響生態に関する研究」

    17. 2022-2028年度 JST創発的研究支援事業
      「水中音響リモートセンシングで駆動するアジア沿岸生態系の生態解明と環境影響評価」吉田パネルJPMJFR2171

    18. 2022-2023年度 科学研究費(学変A公募研究)
      階層的生物ナビ学「日本沿岸に生息する小型鯨類スナメリの移動行動と船舶が与える影響に関する研究」22H05652

    19. 2024-2026年度 科学研究費(基盤研究C)
      「生息域内外の小型鯨類を対象としたテロメアによる慢性ストレス評価の試み」24K08950

    20. 2024年度 河川基金助成
      「野生下二ホンウナギAnguilla japonicaにおけるテロメア長の季節変動に関する研究」2024-5211-032


  • 令和3年度(2021年度)特別研究員等審査会、専門委員でした

  • 査読経験:Journal of Acoustic Society pf America, PLOS ONE, Marine Mammal Science, Water Biology and Security, Zoological Letters, Movement Ecology、Zoological Studiesなど